買い置きしておくべきものは?

新型コロナウイルスの流行や世界情勢などが原因で、原油価格の高騰が続いています。多くの会社が6月からの値上げを発表しています。その前にストックしておきたいものについて、節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんがアドバイス!

【写真5枚】6月の値上げ前に買うべきもののイメージ写真

 

 

6割の企業が値上げを実施・予定

帝国データバンクが4月に行った今後1年の値上げ動向についてのアンケートでは、「企業の64.7%が主要製商品・商材、サービスの値上げを実施済・予定」というデータが出ています。とはいえ、なんでも今のうちにまとめ買いすればいいわけではありません。

食品でストックすべきものは缶詰

特に、賞味期限がある食品に関しては、安いうちに一気に買いだめするのは向いていません。そんな食品類でも、賞味期限の長い缶詰は非常食にもなるのでストックしておくことをおすすめします。

魚類は今後も値上がりが想定されるので、サバ缶やツナ缶など定番の缶詰を買い置きしておくといいでしょう。また、トマト缶もさまざまな料理に活用できるので、ある程度ストックがあっても困らないと思います。

トイレットペーパーは2倍巻きや3倍巻きが◎

トイレットペーパー、ティッシュボックス、生理用品やおむつといった紙製品も、残念ながら値上げ中。食品と違い、使用期限がないのでストックしておくといいのですが、かさばるものは置き場所に困りますよね。

そこで重宝するのが、2倍巻きや3倍巻きのトイレットペーパーです。ロール幅が通常のものより小さくなっているものもあり、収納スペースが節約できます。クーポンやサービスデーを活用して安く購入できる日に買っておくのがおすすめです。

保存食はローリングストックを意識

保存期間が長い食品だからと油断して、いざ食べるときに賞味期限が切れてしまっていては元も子もありません。そこで、災害対策も兼ねたローリングストックを意識してみましょう。

日常生活で消費しながら備蓄

ローリングストックというのは、普段から災害時にも便利な加工食品をストックしておき、使った分だけ新しく買い足すことです。日常生活で消費しながら備蓄するので、賞味期限切れを防ぎながら、一定量の食料を家に備蓄しておくことができます。

実は賞味期限が短いインスタントラーメン

保存食のイメージが強いインスタントラーメンですが、賞味期限はカップ麺で約半年、袋麺で8か月ほどと、缶詰や乾物に比べて意外と長期保存に適していません。

例えば日清食品は6月1日出荷分から即席袋麺、即席カップ麺、即席カップライス、即席カップスープのメーカー希望小売価格を5~12%引き上げると発表していますが、まとめ買いする場合は賞味期限を把握して、必要と思われる分だけ購入するようにしましょう。

調味料のムダ買いに注意!

調味料なども、塩や砂糖には賞味期限がありませんが、未開封のケチャップやソース、マヨネーズといったものの賞味期限は半年~1年ほどと意外と短いため、家庭の消費量を考えたローリングストックをするようにしましょう。

値上がりを気にし過ぎて、普段は買わないような業務用サイズを購入するなど必要以上に買うことは期限切れなどによりかえってムダな出費になりますので、自分の家庭に合ったサイズや量を把握するようにしましょう。