乳がんの闘病記録のブログを書いている方が、これを入院中に読んだのだそう。
特に説明があった訳ではないけれど、読んでみたくなりました。泣けました
ある喫茶店には、不思議な都市伝説があってある席に座ると、その席に座っている間だけ。望んだ時間に移動できるという。
ただ難しいルールがあって
過去に戻っても、この喫茶店に来たことのない人に会うことはできない。
どんな努力をしても、現実は変わらない。
その席に座れるのは、先客が席を立ったときだけ。
席を立って移動することはできない。
過去に戻れるのは、コーヒーを注いでから、冷めるまでの間だけ。
まだ他にもある。なら意味ないじゃんと思うことろだが、意味はちゃんとある。
この物語は、その喫茶店で起こった4つの心温まる奇跡。
最後のお話でこの喫茶店で働く妊婦の話。泣けたのはお母さんのセリフ。
この妊婦は心臓が悪く赤ちゃんを産むにはリスクがある。
9歳のときに同じく心臓が悪かったお父さんを亡くした。お父さんを亡くしてから、夜も眠れなくなり、笑顔もなくなってしまった。
逆にお母さんは、葬儀以降は、暗い顔を見せず、以前より笑顔を見せるようになった。
その母を娘は理解できなかった。そして娘は母を責めた。それに答えたお母さん。
「お父さんは、入りたくてその箱に入ったわけじゃないの。
理由があって、どうしても入らなければならなかった。
箱に入ったお父さんが、毎日泣いているあなたを見てどう思うかしら?きっと、悲しい気持ちになるわ。だってお父さんは、あなたの事が大好きだったんだもの。
大好きな人の悲しい顔を見るのはつらいことよね?だから、あなたが毎日笑っていれば、箱の中のお父さんも必ず笑顔になれる。
私達の笑顔が、お父さんを笑顔にするの。私達の幸せが、箱の中のお父さんを幸せにするのよ」