ふきのとうはアレルギーと毒に注意!
今日は、野菜直売所に行ってきたんですが。春の山菜で人気なふきのとうが出ていました。
その足でとりに行って来ました
春の山菜で人気のふきのとう。毎年、天ぷらやフキ味噌を作ると言う方も多いことでしょう。
「ふきのとう」ですが、実は部位によっては毒性があり、アレルギーや中毒の危険性があることはあまり知られていません。
花が咲いたのは、苦いから。それくらいの認識しかありませんでした
もう既にふきのとうを採ってきた人、購入したり誰かからいただいた人、これから採りに行く人は、調理をする前に注意点をしっかりと知っておくと良いでしょう。
また、既にアレルギー反応が出てしまった人は、体質によって症状や対処法などが異なるので、もし体に異常をきたした場合はすぐに病院に行くことをおすすめします。
「河原に生えてたふきのとうをたくさん収穫してきたんですけど、食べますか?」
なんて会話が聞こえてきそう。
ふきのとうの毒の成分と有毒部位
毒の成分は「ペタシテニン(別名:フキノトキシン)」といって、特にふきのとうの根の部分に多く含まれています。
ペタシテニンは、有毒成分アルカロイドの一種で、肝毒性が強いので食べ過ぎると肝癌など肝臓の病気を引き起こす恐れがあります。
根以外にもアク抜きをしないと分解されずに体内に取り込んでしまうことがあるので、食べる場合はアク抜きをする必要がありますが、少量であればさほど問題が無いと言われています。
収穫のコツは、根は残すように根元をひねると簡単にちぎれます。私はカッターで切り取ることが多いです。
根こそぎとって、次の年になくなったりしないようにするためです。きのこもそうですよね。
ふきのとうアレルギーの症状と原因は?
原因となる部位は「雄花の花粉」
ふきのとうアレルギーの原因は、雄花の花粉が原因であるという事がわかっています。
ふきのとうが山菜の中でも特殊なのは花粉ごと食すことが多いという点ですが、この雄花の花粉にアレルギー反応を示す人が稀にいます。特に普段からキク科の花粉症の既往がある方などは、関連してアレルギーが
出現しやすいので注意しましょう。
ふきのとうアレルギーの症状
のどの痛み・顔の腫脹・咽頭の違和感・全身のそう痒・発疹・腹痛・下痢・嘔吐
主なアレルギー症状は上記のものですが、まれにアナフィラキシーが出ることがあります。
ふきのとうを摂取してからの症状の出現は、体質や食べた量、また料理の方法によっても異なるので注意が必要です。
特に、ふきのとうの天ぷらなどを食べた場合は、ふきのとうが衣でおおわれているので食べてから2時間~4時間後に症状が出現することがあり、ふきのとうが原因であることに気づきにくいという注意点が。
ふきのとうのアレルギー物質は熱では分解されない
よくあるのが「ふきのとうを加熱処理しているので大丈夫」という誤解です。
天ぷらにしても強いアレルギー反応が出てしまった例がたくさんありますし、実際に加熱と非加熱でアレルギー反応のテストを行った結果、両方でアレルギー反応が出たという結果が。
一番の対処法は「雄花の花粉を食べない」のが賢明でしょう。
ふきのとうの雄花と雌花の見分け方
ふきのとうアレルギーの原因が雄花の花粉であることがわかっていますが、ふきのとうの雄花と雌花の見分け方を知っていないと、避けたくても避けることができませんよね。
上の画像を見ると一目瞭然なのですが、
黄色っぽい花をつけている右の方が「雄(オス)」で、
白っぽい花をつけている左側が「雌(メス)」です。
アレルギーが不安な方は、雌株だけを収穫することでアレルギー発症のリスクを抑えることができるでしょう。
ただし、近接して生えているので、雄花を割けても花粉が苞や雌株にも付いている可能性がありますので、
菊の花粉のアレルギーがあると、診断されている方は食べない方が賢明かもしれません。